さて。
秋・冬キャンプの防寒対策について考えてみた結果、「石油ストーブを買いたい!」と決心したものの、私は石油ストーブについて何も知らない。
現時点の知識は、
- テント内で使うのは自己責任
- 一酸化炭素中毒に注意
という、安全面での注意点くらい。
つまり、石油ストーブが何物なのか、ほぼ分からないのだ。小さい頃、家にあった気はする。けど、自ら使用したことは無い。
ということで、まずは「石油ストーブ」で検索…すると、実に色々な種類のものが出てくる。
四角いのや丸いのや、なんだかおしゃれなやつ、ベテランキャンパーさんのブログでみたやつ…。
たくさんありすぎる。いったいどうやって選べばいいのか。
どんな石油ストーブが良いかね?
オシャレでかわいいのがいいな~!
まず見た目かい。笑
まぁ長く使う道具になるだろうし、デザインも大事だ。かといって、私は見た目オンリーでは選びたくない。
暖まるために買うから、性能を一番重視したいし、予算も限られている。そして持ち運ぶことを考えると、あまり大きなものは避けたい。
以上を踏まえた購入条件は
- 性能重視。暖まることが出来、できれば湯沸かしにも使いたい。
- 見た目がオシャレ、かわいい
- なるべくコンパクトなもの
- 値段は3万くらいで抑えたい
この辺を重視して、選ぶことにする。
ふと沸いた疑問
条件は色々あるものの、どうやって候補を絞ればよいのか。
まず、一番重視したい「暖める能力」から考えてみることにする。製品紹介ページにでてくる「適正畳数」と「暖房出力(kW)」を見ればよいの?
テントはツールームテント。7~9畳程度で良い気がする。でも、そこで一つの疑問が。
「キャンプでの使用=屋外で使用する。適正畳数に合わせてしまって良いのか?」
あくまでも、「適正畳数」は頑丈な壁がある建物内での話。テント内といってもペラペラの膜一枚、環境的にはほぼ外で使っているのと同じ。果たして暖まるのか…。
この疑問を解決してくれた神のようなブログ記事が、「冬キャンプ.com」さんのこちらの記事。
石油ストーブ選びで大事なのは、『火力をテントの大きさに合わせて選ぶこと』
冬キャンプ.com管理人のnaka.さんによると、選び方のポイントは2点。
まず、対流型にするか、反射型にするか。
それぞれのメリットとデメリットから、
- 対流型(円筒形のやつ)…大型テント向き
- 反射型(四角いやつ)…小型テント向き
と言えるらしい。
我が家のテントはogawaさんのシュナーベル5というツールームテントなので、対流型だな。
形は円筒形が可愛いな~と思っていたから好都合。
そして次に大切なのが「火力」。
火力についてって、あまり書いてくれているブログがないのだけど、暖め性能を重視したい人にとってはすごく大切な事だと思う。
- 大型テント(ツールームテントなど)・・・火力6.00kW以上
- 小型テント(ソロやドームテント)・・・2.00~3.00kW
これくらいが目安とのこと。
やっぱり室内と同じ基準で考えちゃいけないんだ・・・!
ということで、「高火力の対流型」石油ストーブの中から選ぶ事にします。
高火力の対流型石油ストーブを比較してみる
候補に挙がってきたのは4製品。色々な情報比較のため、表にしてみた。
※品名型番をクリックすると、各企業さんの公式製品紹介ページに飛びます。
トヨトミ GEAR MISSION KS-GE67 | トヨトミ KS-67H | トヨトミ KR-47A | コロナ SL-6621 | |
暖房出力(kW) | 6.66 | 6.66 | 4.70 | 6.59 |
適正畳数(畳) | コンクリ:24 木造:17 | コンクリ:24 木造:17 | コンクリ:17 木造:12 | コンクリ:23 木造:17 |
燃料消費量(L/h) | 0.647 | 0.647 | 0.457~0.366 | 0.640 |
燃焼継続時間(h) | 約10 | 約10 | 15~19 | 約11 |
大きさ(mm) | 583×482×482 | 583×482×482 | 561×474×474 | 598×460×460 |
重さ(Kg) | 約11 | 約11 | 12 | 11.2 |
タンク容量(L) | 6.3 | 6.3 | 7.0 | 7.0 |
値段(税込円) | (G)35,200 (T)36,850 | 30,580 | 39,600 | 31,680 |
暖め性能について(暖房出力、適正畳数)
トヨトミKR-KR47A以外はどれも6.00kW以上の出力で、適正畳数もほぼ同じ。トヨトミGEAR MISSIONKS-GE67とトヨトミKS-67Hは性能は同じで、デザインの違いのみ。
見た目について
トヨトミGEAR MISSIONKS-GE67はキャンパー狙いか!?っていうデザインでかっこいい。見た目はこれが一番好き。
トヨトミKS-67HとコロナSL-6621は似てる。レトロなかんじで可愛い。
トヨトミKS-67H
コロナSL-6621
トヨトミKR-47Aは芯の部分が2段構造になっていて特徴的。ダブルクリーンといって、通常タイプの2倍以上も火力が絞れるから、灯油節約できるとのこと。好き嫌いが分かれそうな見た目だけど、私は好き。部屋に置くなら、和式でも洋式でも合いそう。
大きさについて
高出力になるとサイズも大き目かつ重めになって、どれも大差ない。車に入るか心配になってきた笑
値段について
これも、高出力ほど高い。残念ながら、3万以内で収まるものはない。出費を覚悟。
悩みに悩んで、選んだ石油ストーブは…!
トヨトミさんの「KR-47A」です!!
さんざん暖め性能重視とか言っておいて、結局、4つの中では一番火力の低い「KR-47A」にしたという😊
選んだ理由は、2つ。
- 火力が調整できるから
- 口コミや使用体験談より、火力4.7kWでもある程度暖かそうだと判断したから
火力が調整できる
私は基本的に寒がりだけど、夫・たかとまさんはどちらかというと暑がり。
家でも、
なんか暑いね~!💦
え、ちょうどいいけど…
ということがよくある。
なので、通常タイプの2倍以上も火力が絞れ、4.7kW~3.76kWの間で火力調整ができるという点は魅力的でした。
火力4.7kWでも、ある程度暖かいのでは?(口コミや使用体験談より)
最後まで悩んだのはやはり火力。高火力であることは、私の中で必須条件だったからです。
北海道とか東北付近だと6.6kWは必要なスペックだと思うけど、私のキャンプ拠点は基本的に中国地方。ものすごい寒い地域ではない。島根・鳥取は結構雪降るけど、今のところ雪中キャンプはしない予定。
とはいっても、キャンプ場は標高の高いところも多い。100m標高が上がるごとに、気温は0.7度低くなる。標高1000mだと地上と7℃も違う!
ン~どうしようかな、、、と決めきれずにいたところ、ふと思い出したのが「結露問題」。
結露問題
初宿泊キャンプの時にも悩まされた、結露&夜露。
テント内と外気温が違い過ぎると、結露も発生しやすい。
テント内を暖め過ぎると結露が大量発生するのでは?あらゆる道具がびしょびしょになるのは避けたい…。
結露防止+一酸化炭素中毒防止のために、換気はしっかりしたい。あまりテント内を暖め過ぎると、換気も長時間になるかも。ということは、逆に寒いかも・・・?
結論
と、まぁ色々考えると、我々にとっては6.6kWはオーバースペックかもしれない、という結論になりました。
今回、ツールームテントで KR-47A を使用している方のブログや口コミを読みまくりましたが、「火力不足により寒い」「持って行っても意味がなかった」という感想は、私が見る限りではなかったです。
また、愛用テント・シュナーベル5(最大560×320×H206cm)より大きいテントで KR-47A を使用し、十分暖かかったとの口コミもあり。
万が一、4.7kWまで火力をあげても寒い時は、夏キャンプでも活躍してくれたサーキュレーターを使用して暖かい空気を循環させたらいいかな。
まとめ
色々考慮した結果、トヨトミさんの「KR-47A」のベージュを購入し、今は届くのを待ってます。
結局、最初に挙げた条件を全部満たす製品はなくて、
- 性能重視。暖まることが出来、できれば湯沸かしにも使いたい → 〇
- 見た目がオシャレ、かわいい → 〇
- なるべくコンパクトなもの → ×
- 値段は3万くらいで抑えたい → ×
と、半分合致したものになったけど、しっかり納得して選べたので大満足。
あとは使ってみてどうかかな。
もし間に合えば、10月のキャンプに持っていく予定です。
使うの楽しみだなー😊
今回、ストーブを選ぶのに参考にさせてもらった「冬キャンプ.com」さんは、石油ストーブ購入を考えている初心者キャンパーは必読です。また、石油ストーブの事だけでなく、冬キャンプの防寒対策全般やおすすめテント・料理など幅広く書いてくれていますので、是非。